矯正歯科(マウスピース矯正・インビザライン)

マウスピース矯正「インビザライン」とは?

インビザライン(Invisalign)は、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した矯正治療システムで、透明なマウスピースを用いて歯並びを整える方法です。

正式には「マウスピース型カスタムメイド矯正装置」に分類され、薄くて軽い素材で作られているため、装着時の違和感が少なく、見た目にも気づかれにくいのが特長です。

1999年にアメリカで提供が始まり、2020年1月時点で世界100カ国以上、累計800万人以上が使用した実績を持つ治療法で、現在も技術改良が続けられています。かつては限られた症例のみ対応していましたが、近年では適応範囲が広がり、幅広い歯並びの問題に対応できるようになっています。

インビザライン(マウスピ―ス矯正)にはいくつかの種類があり、患者さま一人ひとりの歯並びの状態や治療の目的に応じて、最適なプランを選ぶことが大切です。

埼玉県川越市でマウスピース矯正(インビザライン)に力を入れる川越ワイズ歯科・矯正歯科では、インビザラインの利点だけでなく注意点もしっかりとご説明し、患者さまに合った治療方法をご提案しています。

納得して治療を受けていただけるよう、丁寧なサポート体制を整えています。

インビザライン(マウスピ―ス矯正)はこんな方に適しています

目立たない矯正を希望される方
透明で薄型のマウスピースを使用するインビザラインは、装着していてもほとんど気づかれにくく、自然な口元を保てるのが特長です。

見た目を気にする必要がないため、人と接する仕事をされている方や、イベントなどで人前に立つ機会の多い方にも支持されています。

 

お食事を楽しみたい方
食事の際にはマウスピースを取り外せるため、従来のワイヤー矯正のように装置に食べ物が絡む心配がありません。

治療中も食事制限なく、普段通りに好きなものを楽しめるのが魅力です。

 

金属アレルギーがある、または気になる方
インビザライン(マウスピ―ス矯正)には金属が一切使われていないため、金属アレルギーをお持ちの方にも安心してご使用いただけます。

アレルギーに不安がある方にとっても、身体への影響を抑えられる治療法として選ばれています。

 

痛みや違和感をできるだけ避けたい方
一人ひとりの歯の動きに合わせてシミュレーションを行い、段階的に歯を動かす設計がされているため、痛みや不快感が出にくいのが特徴です。

矯正にともなうストレスをなるべく抑えたい方にも適しています。

 

口腔内を清潔に保ちたい方
2週間ごとに新しいマウスピースへ交換しながら治療が進むため、常に衛生的な状態を維持しやすい点もポイントです。

さらに、外して洗浄できるため、清潔を保ちながら快適に治療が続けられます。

 

普段通りに歯磨きをしたい方
ワイヤー矯正では歯ブラシが届きにくい箇所が出てきますが、(マウスピ―ス矯正)は取り外して歯磨きができるため、これまでと同じようにしっかりとケアが可能です。

むし歯や歯周病のリスクも抑えやすく、口腔衛生を保ちたい方にぴったりです。

症例紹介 | インビザライン治療 Before & After

 治療名  インビザライン(マウスピース矯正)
 患者さん  20代女性
 執刀医  Dr.吉田
 治療内容  噛み合わせ(反対咬合)の改善のために非抜歯での治療 
 治療期間  12ヶ月
 費用  980,000円(税込)
 治療に対するリスク

 マウスピース矯正は自分で取り外しができるメリットがあるが、
 使用時間などが守れていないと治療期間の延長や仕上がりに影響する
 一般的な矯正のリスク
 ・歯肉退縮
 ・虫歯、歯周病(歯磨きしっかりすれば
  問題なし)
 ・歯根吸収
 など

 治療名  インビザライン
 (マウスピース矯正)
 患者
 さん
 20代女性
 執刀医  Dr.吉田

 治療
 内容

 噛み合わせ(反対咬合)
 の改善のために
 非抜歯での治療 
 治療
 期間
 12ヶ月
 費用  980,000円(税込)

 治療に
 対する
 リスク

 マウスピース矯正は
 自分で取り外しが
 できるメリットが
 あるが、使用時間など
 が守れていないと
 治療期間の延長や
 仕上がりに影響する

 

▶一般的な矯正のリスク
 ・歯肉退縮
 ・虫歯、歯周病
 (歯磨きしっかり
 すれば問題なし)
 ・歯根吸収
 など

インビザラインと口腔内スキャナー(iTero)の活用について

埼玉県川越市でマウスピース矯正(インビザライン)に注力している川越ワイズ歯科・矯正歯科では、より精密で快適なマウスピース矯正(インビザライン)を提供するために、3D光学スキャナー「iTero(アイテロ)」を導入しています。

iTeroは、お口の中を短時間でスキャンし、歯並びを高精度にデジタル化できる先進的な医療機器です。

このスキャンデータは、インビザライン治療に欠かせない治療計画の作成に活用され、従来のシリコン印象材を用いた型取りと比べてスピーディかつ快適に処置を進められるのが特長です。

口腔内スキャナーとは?

口腔内スキャナーは、歯列や咬み合わせの情報を立体的に読み取り、デジタル上で再現する装置です。

矯正治療のほか、むし歯の早期発見や補綴物の作製にも活用されています。

従来の印象材を使った方法に比べ、短時間で正確な情報が取得できるため、診断の精度が向上し、患者さまへの負担も軽減されます。

国内ではまだ導入率が高くありませんが、矯正治療に力を入れている埼玉県川越市の川越ワイズ歯科・矯正歯科では、より高精度な診断と治療の質を追求するため、いち早くこの機器を取り入れております。

特にインビザライン(マウスピ―ス矯正)においては、歯並びのデータ精度がそのまま治療の質に直結します。

当院で使用しているiTeroは、インビザラインの開発元であるアメリカ・アライン・テクノロジー社の認定スキャナーであり、信頼性の高いデータ取得が可能です。

印象材による従来の型取りとの違い

これまでの型取りは、以下のようなステップを経て行われていました:

✔ピンク色の印象材(アルジネート)を使用

✔口の中に入れて数分間保持

✔気泡の混入やズレが生じるとやり直しが必要

✔嘔吐反射のある方にとって不快感が大きい

このような課題に対し、口腔内スキャナーは患者さまの負担を軽減しつつ、精度の高いデータ取得が可能です。

口腔内スキャナーを活用するメリット

① 型取りの時間を大幅に短縮

印象材による型取りは準備や固まる時間を含めて10分以上かかる場合がありますが、iTeroであれば数分程度でスムーズに3Dスキャンが完了します。

 

② 患者さまの不快感を軽減

印象材を使用しないため、嘔吐反射が強い方も無理なく型取りができます。

口腔内を長時間ふさがれることもないため、息苦しさも少なく快適です。

 

③ 治療の開始までがスピーディ

取得したデータはその場でデジタル送信できるため、マウスピースの作成までの時間が短縮され、治療を早くスタートできます。

 

④ 精度の高い治療計画が立てられる

スキャンデータをもとに、インビザライン矯正(マウスピ―ス矯正)における歯の動きを3Dでシミュレーション可能です。

治療後の歯並びを事前に確認できるため、患者さまもゴールをイメージしやすくなり、安心して治療に臨めます。

矯正治療が必要となる「不正咬合」とは?

口腔内スキャナーを活用するメリット

不正咬合(ふせいこうごう)とは、歯並びや噛み合わせにズレや問題がある状態を指します。

見た目の印象に影響するだけでなく、噛む力のバランスが悪くなることで咀嚼機能が低下したり、発音が不明瞭になることもあります。

また、清掃が行き届かなくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まるケースも少なくありません。

ここでは、代表的な不正咬合の種類について解説します。

✔ 出っ歯(上顎前突)

 

上の前歯が通常より前方に傾いていたり、歯列全体が前に突き出している状態を「上顎前突」といいます。骨格的に下顎が小さい、もしくは後方にあることで、前歯の突出がより強調されることもあります。

自然に口が閉じにくくなるため、転倒や衝突の際に前歯を折ったり、唇を傷つけるリスクが高くなります。

また、噛み合わせの状態によっては、下の前歯が上の前歯の裏側の歯ぐきに当たり、傷つけてしまうこともあります。

✔ 受け口(反対咬合)

 

「反対咬合」は、下の前歯が上の前歯より前に出てしまっている噛み合わせの状態を指します。

前歯の傾きによる軽度の症状もあれば、骨格的に下顎が発達しすぎている、または上顎の成長が不十分といった要因が絡むケースもあります。

骨格が関係している場合は成長とともに変化するため、継続的な観察が求められます。

見た目だけでなく、発音に影響を与えることがあり、話し方が聞き取りづらくなることもあります。

✔ 八重歯・乱ぐい歯(叢生)

 

歯が重なり合って生えている状態を「叢生(そうせい)」と呼びます。

なかでも上の犬歯が飛び出している状態は「八重歯」とされ、日本では“かわいらしい”とされることもありますが、欧米ではネガティブに捉えられる傾向があります。

叢生の主な原因は、顎の大きさに対して歯が並びきらないことです。

歯が密集していることで歯ブラシが届きにくくなり、磨き残しが増え、むし歯や歯周病のリスクが高くなる傾向があります。

✔ 開咬(かいこう)

 

上下の歯を噛み合わせた際に、前歯同士が接触せず、隙間が空いている状態を「開咬」といいます。

この状態では、前歯で食べ物をうまく噛み切ることができなかったり、発音が不明瞭になることがあります。指しゃぶりや舌癖など、幼少期の習慣が原因となるケースが多く、遺伝的な影響が関与していることもあります。

インビザライン矯正(マウスピ―ス矯正)で失敗しないために

インビザライン(マウスピ―ス矯正)は、目立ちにくく快適に進められる矯正治療として注目を集めていますが、他の矯正法と同様に決して安価な治療ではなく、数年単位の期間がかかるケースもあります。

ただマウスピースを作って渡すだけで治療が完結するものではなく、計画性と適切な管理、そして患者さまのご協力が欠かせません。

実際に、インビザライン(マウスピ―ス矯正)経験者の中には「思ったような結果が得られなかった」と感じる方もおり、埼玉県川越市でマウスピース矯正(インビザライン)に力を入れる川越市の川越ワイズ歯科・矯正歯科にもご相談にいらっしゃるケースがあります。

中には治療そのものを途中で諦めてしまう方も少なくありません。

こうした結果を防ぎ、確かな効果をご実感いただけるよう、埼玉県川越市の川越ワイズ歯科・矯正歯科では、マウスピース矯正(インビザライン)において以下のような取り組みを行っています。

治療を成功に導くためには、歯科医師と患者さまの二人三脚がとても重要です。

一人ひとりに合わせた治療計画のご提案

インビザラインでは、過去の豊富な治療データに基づくコンピュータシミュレーションを活用し、治療計画を立案します。

ただし、実際の治療では、骨格や歯ぐきの状態、個々の体質によってシミュレーションどおりに歯が動かないこともあります。

矯正治療に力を入れている埼玉県川越市の川越ワイズ歯科・矯正歯科では、システムによる精密な予測に加え、歯科医師の臨床経験を活かした調整を加えることで、より精度の高い治療プランを構築しています。

計画の質が、治療結果に大きく関わってくるため、慎重に進めています。

適応の可否を丁寧に見極めます

すべての症例にインビザライン(マウスピ―ス矯正)が適しているわけではありません。

骨格的な問題が大きいケースや、噛み合わせのズレが著しい場合は、インビザライン単独では十分な効果が得られないこともあります。場合によってはワイヤー矯正を併用することも視野に入れる必要があります。

川越ワイズ歯科・矯正歯科では、精密な検査を行った上で、患者さまの歯列や噛み合わせの状態がインビザライン(マウスピ―ス矯正)に適しているかどうかを慎重に判断し、その方にとって最善の治療方法をご提案します。

治療を成功に導くために、患者さまにお願いしたいこと

① マウスピースの装着時間を守る

インビザライン(マウスピ―ス矯正)は1日20時間以上の装着が基本です。

食事や歯磨き以外の時間はなるべく装着を続けてください。着用時間が短くなると歯が計画どおりに動かず、治療期間が延びてしまう可能性があります。

 

② マウスピースの交換スケジュールを守る

マウスピースは通常2週間ごとに新しいものへと交換していきます。

自己判断で交換時期を遅らせたり早めたりせず、必ず歯科医師の指示に従ってください。

 

③ お口の健康管理を徹底する

インビザライン(マウスピ―ス矯正)は取り外し可能なため、比較的お口の中を清潔に保ちやすい矯正方法ですが、むし歯や歯周病になってしまうと、治療を一時中断せざるを得ない場合もあります。

毎日の丁寧な歯磨きに加え、マウスピースの清掃も欠かさず行いましょう。

なぜ矯正歯科治療が必要なのか?

正しい噛み合わせと歯並びは、美しさ以上に“機能”が大切です

奥歯でしっかり噛んだとき、前歯や側方の歯も正しく接触していますか?
歯は見た目を整えるだけのものではなく、上下の歯が噛み合い、顎の動きに連動してはじめて本来の機能を果たします。

たとえば、ファスナーや歯車がわずかにズレていれば、正常に機能しないように、歯並びが整っていても「噛み合わせ」が悪ければ食べ物をきちんと咀嚼できません。
多くの方は「見た目を良くしたい」と矯正治療を始める一方で、「噛む機能を改善したい」と意識されている方はまだ少ない傾向にあります。
しかし本当に大切なのは、「美しい歯並び=しっかり噛める歯並び」であることを理解し、審美性と機能性の両面から治療を考えることです。

健康寿命を延ばす「8020運動」

「8020(ハチマルニイマル)運動」とは、80歳になっても自分の歯を20本以上保つことを目指す、厚生労働省と日本歯科医師会による啓発活動です。

20本以上の歯が残っていれば、せんべい、フランスパン、ステーキ、ごぼうなど、さまざまな食材を不自由なく噛むことができ、食生活の満足度も高まります。
また、自分の歯でしっかり噛める人は、食事の機会が増えるだけでなく、外食や人との交流にも積極的になりやすいといわれています。

調査では、歯を多く残している人ほど、社交性が高く、身だしなみにも気を配る傾向があり、結果として生活の質(QOL)も向上しやすいことが明らかになっています。

歯並びと噛み合わせが、全身の健康にも影響

歯並びや噛み合わせに問題があると、前歯でしっかり噛み切り、奥歯ですり潰すという咀嚼の基本動作が難しくなります。
実際に、「8020」を達成している高齢者の多くは、前歯・奥歯ともにバランスよく噛み合っている方が多く、特に“受け口(反対咬合)”の方が少なかったという報告もあります(日本歯科医師会雑誌 1999年 茂木悦子ら)。

こうした研究結果からも、歯並びや噛み合わせの状態が、口腔の健康だけでなく全身の健康に深く関わっていることがわかります。
いつまでも自分の歯でおいしく食事を楽しみ、健康的に過ごすためにも、歯並びや噛み合わせを見直し、必要に応じて矯正治療を検討することが重要です。

大人のための矯正治療にはどんな種類がある?

成人が歯並びを整える際には、目的やライフスタイルに合わせて治療法を選択することが大切です。現在、大人の矯正治療には主に以下の4つの方法があります。

  1. 表側矯正(ワイヤー矯正)
  2. 裏側矯正(舌側矯正)
  3. ハーフリンガル矯正
  4. マウスピース矯正(インビザラインなど)

それぞれの特徴やメリット・注意点について詳しくご紹介します。

表側矯正(ワイヤー矯正)

歯の表面にブラケットを取り付け、ワイヤーの力で歯を少しずつ動かしていく、もっとも一般的で歴史のある矯正方法です。幅広い症例に対応でき、確立された治療法として多くの実績があります。

 

メリット

  • 重度の歯列不正にも対応可能
  • 長年の実績があり、治療計画が安定している
  • 装置が固定されており、自己管理が不要

 

デメリット

  • 装置が目立ちやすい
  • ワイヤーの調整時に痛みを感じることがある
  • 金属が粘膜に当たることで口腔内を傷つける可能性がある
  • 金属アレルギーのある方は注意が必要

食事制限や清掃の難しさから、むし歯・歯周病のリスクが上がる

裏側矯正(舌側矯正)

歯の裏側に装置をつけて歯を動かす方法で、外からはほとんど見えないため、審美性を重視する方に選ばれています。

 

メリット

  • 装置が見えにくく、目立ちにくい
  • 固定式のため、装着忘れの心配がない

 

デメリット

  • 専門的な技術が必要で、対応できる医院が限られる
  • 表側矯正より治療期間が長くなる傾向がある
  • 舌に装置が当たり、発音や食事に影響を感じやすい

清掃しにくく、口腔内の衛生管理が難しい

ハーフリンガル矯正

上の歯は裏側、下の歯は表側に装置をつける方法。見た目の自然さと発音への影響の少なさを両立できる矯正法です。

 

メリット

  • 上の歯が裏側装置のため、目立ちにくい
  • 舌の動きが制限されにくく、発音も比較的スムーズ
  • 装置が固定されているため、自己管理が不要
  • 裏側矯正より費用を抑えられる場合がある

 

デメリット

  • 表側矯正に比べて費用は高くなりやすい
  • ブラッシングには工夫が必要
  • 対応できる医院が限られる
  • 治療期間がやや長くなることもある

マウスピース矯正(インビザラインなど)

透明なマウスピースを装着して、段階的に歯を動かす矯正方法です。見た目や快適性を重視したい方に人気があります。

 

メリット

  • 透明で目立ちにくく、装着していても自然な見た目
  • 金属を使用しないため、アレルギーの心配が少ない
  • 痛みが比較的少ない
  • 取り外して食事や歯みがきができる
  • 通院頻度が抑えられる

 

デメリット

  • 装着時間や管理を患者さま自身が徹底する必要がある
  • 適応症例に制限があるため、すべての方に向いているわけではない
  • 装着中の飲食制限があり、水または炭酸水以外の摂取は控える必要がある
  • 装着時間が短いと、治療効果が出にくい

矯正歯科治療のメリットとリスク

矯正治療は歯並びを整えるだけではなく、噛み合わせの改善や口腔の健康維持、さらには見た目の印象向上にもつながる包括的な医療行為です。
ここでは、矯正治療によって得られる主なメリットと、事前に知っておきたいリスクについてご紹介します

噛み合わせと歯並びの改善による健康メリット

矯正治療は、見た目の改善に加え、歯の機能を本来あるべき状態に整えることで、日常生活の質(QOL)を高めることを目的としています。

以下のような健康面での利点が挙げられます。

 

むし歯・歯周病の予防
 歯並びが整うことで歯ブラシが届きやすくなり、清掃性が向上します。結果として、プラークの蓄積を防ぎやすくなり、むし歯や歯周病のリスクを下げることが可能です。

 

子どもの顎の成長サポート
 成長期の矯正では、顎の発育バランスを整える役割もあり、将来的な不正咬合のリスク軽減にもつながります。

 

咀嚼機能の向上
 噛み合わせが整うことで食べ物をしっかり噛み砕けるようになり、消化・栄養吸収がスムーズになります。

 

口呼吸の予防
 自然に口を閉じにくい「口唇閉鎖不全」が改善されることで、口呼吸の防止や口腔内の乾燥リスクを抑える効果もあります。

 

発音の改善
 歯並びや噛み合わせが整うことで、発音が明瞭になるケースも見られます。

 

顎関節への負担軽減
 咬合バランスが改善されることで、顎関節への負担が減り、顎関節症の予防や症状の軽減にもつながります。

 

姿勢・運動機能への影響
 噛み合わせと身体のバランスには相関があり、姿勢や体の動きが安定することで、全身の健康にも良い影響を及ぼします。

 

補綴治療の効率化
 インプラントやブリッジなどを行う際も、矯正によって歯の位置が整っていることで、より的確な治療計画が立てやすくなります。

見た目の改善による心理的メリット

歯並びが整うことで、口元の印象が良くなり、自信を持って笑えるようになる方も多くいらっしゃいます。
外見の変化は、内面にも良い影響を与えることがあり、積極的なコミュニケーションや社交性の向上につながるケースもあります。

治療前は歯並びを気にしていた方が、治療後に自然な笑顔を取り戻し、前向きな気持ちで日常を過ごせるようになった、という声も少なくありません。
矯正治療は、見た目と心の両面から健康をサポートする医療です。

むし歯・歯周病のリスク

原因:装置の影響で歯みがきがしづらくなり、プラーク(歯垢)が溜まりやすくなること。
対策:ブラッシング指導を受け、フッ素配合歯みがき剤やデンタルフロス、歯間ブラシを活用して日常のケアを徹底することで予防が可能です。

治療期間が延びる可能性

矯正治療が計画通りに進まない場合、治療期間が延びることがあります。

主な原因としては:

顎の成長変化(成長期の患者さま):発育の予測が難しく、途中で計画の見直しが必要になることがあります。

矯正力の調整不良:装置の力が強すぎる・弱すぎると、歯の動きが計画通りに進みません。

患者さまの協力度:マウスピース矯正(インビザライン)では装着時間、ワイヤー矯正では定期的な通院が治療成功に不可欠です。

歯根吸収のリスク

歯を動かす過程で、歯根がわずかに短くなる「歯根吸収」が生じる可能性があります。
これは過度な力が加わった場合に起こりやすいため、力の調整を丁寧に行い、必要に応じて定期的なレントゲンで経過を観察します。

歯ぐきが下がる(歯肉退縮)

矯正中に歯ぐきが下がることがあります。特に、歯を支える骨の厚みが少ない方や、もともと歯肉が薄い方はリスクが高まります。
必要に応じて、矯正前に歯肉移植などの処置を検討することもあります。

安心・納得して矯正治療を受けていただくために

矯正治療は長期にわたる大切な医療行為です。

埼玉県川越市の川越ワイズ歯科・矯正歯科では、治療のメリットとリスクの両面を丁寧にご説明した上で、患者さまと一緒に最適な治療計画を立てています。
ご不安なことやご不明点があれば、いつでもご相談ください。

インビザライン(マウスピ―ス矯正)でできること

矯正治療と同時にホワイトニングも可能

1.矯正治療と同時にホワイトニングも可能

インビザラインのマウスピースは、ホームホワイトニング用のトレーとしても活用できます。

専用のホワイトニングジェルを内側に塗布することで、矯正治療を進めながら少しずつ歯を明るくしていくことが可能です。

 

✅メリット

✔ゆるやかに白くなるため、歯への刺激が少なく、知覚過敏のリスクが低い

✔自然なトーンアップで、違和感のない仕上がりが目指せます

 

❗注意点

治療中に使用するアタッチメント(歯に装着する小さな突起物)が前歯に付いていると、ジェルが届かず色ムラになる可能性があります。ホワイトニングは矯正前または治療終了後に行うのがおすすめです。

中高生の矯正にも対応|インビザライン・ティーン(マウスピ―ス矯正)

インビザライン(マウスピ―ス矯正)は、永久歯が生えそろった12〜16歳前後の中学生・高校生の矯正治療にも対応しています。

✅思春期の患者さまにやさしい設計

透明なマウスピース型装置のため、学校生活でも装置が目立ちにくく、見た目を気にせずに治療を進められます。

 

✅インビザライン・ティーンだけの機能「コンプライアンス・インジケーター」

✔唾液に反応して色が変化し、装着時間を視覚的に確認できる

✔装着時間が不足していると色が残るため、正しい使用をサポート

✔保護者や歯科医師も、客観的に管理状況を把握できます

 

インビザライン・ティーン(マウスピース矯正)は取り外し可能な装置だからこそ、「きちんと装着する習慣づくり」が成功のカギです。この機能が、装着の習慣化をしっかりサポートします。

矯正後の「後戻り」を防ぐリテーナーの重要性

インビザライン矯正(マウスピース矯正)が完了しても、そのままにしておくと歯は元の位置に戻ろうとする性質(後戻り)があります。
歯並びを安定させるには、リテーナー(保定装置)の使用が不可欠です。

 

✅リテーナーの基本的な役割

治療終了後もしばらくの間は装着を継続することで、歯の位置を安定

後戻りのリスクを最小限に抑え、きれいな歯並びをキープ

 

✅おすすめは「ビベラ・リテーナー」

インビザラインの開発元であるアライン・テクノロジー社製のリテーナーです。

 

✔高耐久素材で長持ちし、交換の頻度が少ない

✔マウスピースと同様の形状で装着時の違和感が少ない

✔自宅でのケアも簡単で、快適に使い続けられます

 

リテーナーを正しく使い続けることで、矯正治療で手に入れた歯並びを長く、美しく維持することができます。

歯が動くメカニズムとは?

「矯正治療で歯が動く」と聞くと、驚かれる方も多いかもしれません。

実は、歯は正しい力を持続的にかけることで、少しずつ移動する性質を持っています。

これは、私たちの体に備わった自然な仕組みです。

歯はどうやって動くの?

歯は「歯槽骨(しそうこつ)」という骨の中に埋まっており、その間には「歯根膜(しこんまく)」というクッションのような膜があります。

この歯根膜が、矯正治療のカギを握っています。

矯正装置から歯に持続的な力がかかると、以下のような反応が起こります:

 

✅圧迫される側の歯根膜では「破骨細胞」が働き、骨を吸収しやすくなる

✅引っ張られる側では「骨芽細胞」が活性化し、新しい骨がつくられる

 

この「骨の吸収と再生」のサイクルを繰り返しながら、歯は少しずつ移動していきます。

このメカニズムは、乳歯が抜けて永久歯が生える時にも自然に起こっている、生体に備わった反応です。

矯正治療はこの仕組みを活かし、歯にかける力の向きや強さを調整しながら、無理のないペースで理想的な位置へと導いていきます。

矯正治療の“限界”について

矯正治療によって歯を動かすことは可能ですが、すべての症例において歯だけの移動で理想的な結果が得られるとは限りません。

とくに骨格的な問題が関わるケースでは、歯の移動だけでは対応が難しいことがあります。

 

主な「限界」には、以下のようなケースがあります。

 

  1. 骨格的なズレが大きい場合

上顎・下顎の位置関係に大きなずれがある「骨格性の不正咬合」では、歯の移動だけでは適切な噛み合わせをつくることが難しい場合があります。

このようなケースでは、「外科矯正(顎の手術)」を含めた治療計画が必要になることもあります。

 

  1. 顔貌(口元)の大きな変化を希望される場合

歯を動かすことで口元のバランスをある程度整えることは可能ですが、顎の骨格そのものは変えられません。

より大きな見た目の変化を希望する場合は、骨格の状態も含めた丁寧な診査・診断が欠かせません。

 

  1. 前歯の前後的なズレ(オーバージェット)が大きい場合

前歯の突出が強く、上下の前歯の間に大きな距離がある場合、矯正治療だけでの改善には限界があります。

特に下顎の骨が小さい場合には、成長誘導や補助的な治療が必要になるケースもあります。

 

  1. 上下の中心線(正中)がズレている

上下の歯列の中心がずれていると、歯の移動だけで調整できる範囲に限りがあり、骨格の問題が関係している場合は矯正単独では補正が困難なこともあります。

 

  1. 抜歯・先天欠如によるスペースの閉鎖

過去に歯を失っていたり、生まれつき歯が足りない(先天性欠如)場合、そのスペースを矯正で閉じられるケースと、インプラントやブリッジなど補綴治療との併用が望ましいケースがあります。

歯は「骨の中」で動かすことが大切

矯正治療では、歯を歯槽骨の中でしっかり支えながら動かすことが基本です。

無理に歯を骨の外まで押し出してしまうと、歯を支える骨や歯ぐきの状態が不安定になり、治療後の後戻りや歯の寿命に悪影響を及ぼすリスクがあります。

 

そのため、不正咬合の原因が骨格のズレや顎の成長バランスの乱れにある場合は、歯だけを動かすのではなく、外科的処置や補助的治療との組み合わせが必要になることもあります。

 

川越ワイズ歯科・矯正歯科では、歯並びだけでなく骨格・顔貌・口腔機能まで含めたトータルな診査・診断を行い、患者さま一人ひとりに合った矯正治療計画をご提案しています。

早期からの矯正治療が重要です

歯並びの乱れ(不正咬合)の種類や原因は、お一人おひとりで異なります。

中でもお子さまの矯正治療は、骨格の成長をコントロールできる時期に始めることで、より良い結果が期待できるのが特徴です。

埼玉県川越市で矯正治療に力を入れている川越ワイズ歯科・矯正歯科では、お子さまの将来的な負担を減らすためにも、できるだけ早い段階での矯正相談をおすすめしています。

特に「反対咬合(受け口)」は、早期に治療を始めることで改善しやすく、将来的に外科的な治療を避けられる可能性もあります。

小児矯正の治療期間について

お子さまの矯正治療は、「I期治療」と「II期治療」に分かれます。

 

I期治療(成長期の矯正)

 顎の成長を利用して歯が並ぶスペースを確保し、噛み合わせのバランスを整えます。目安の期間は約1年半〜2年程度です。

 

II期治療(永久歯が生えそろった後の矯正)

 すべての歯が永久歯に生え替わった後に行う本格的な矯正です。

I期治療のみで改善できるケースもあり、必ずしもII期治療が必要とは限りません。

 

成人矯正の治療期間

大人の方の矯正治療は、すでに骨格が完成しているため、歯の移動による治療が中心となります。

治療の期間はおよそ2年〜2年半程度が一般的です。

年齢に関係なく、矯正によって噛み合わせや見た目の改善を目指すことが可能です。

矯正治療・インビザライン(マウスピース矯正)に関するよくあるご質問(Q&A)

Q. マウスピースをはめるだけで、本当に歯が動くのですか?

A. はい。インビザライン(マウスピース矯正)は、精密なシミュレーションに基づいて設計されたマウスピースを段階的に装着することで、計画通りに歯を動かしていく矯正方法です。

歯に密着するマウスピースが持続的な力をかけることで、徐々に歯が理想的な位置へ移動していきます。取り外し可能であることに不安を感じる方もいらっしゃいますが、インビザラインは世界中で導入され、多くの実績と信頼を得ている矯正システムです。

実際のマウスピースをご覧になりたい方には、院内でサンプルをご用意しております。

Q. すべての歯並びにインビザライン(マウスピ―ス矯正)は対応できますか?

A. すべての症例に適応できるわけではありません。

歯の移動距離が大きい場合や、骨格的な問題があるケースでは、ワイヤー矯正との併用が必要になることもあります。
適応可能かどうかは、歯並びの状態や顎の骨のバランスなどを総合的に診断したうえで判断します。
正確な診断には、矯正を専門とする歯科医師の診察が欠かせません。

Q. インビザライン(マウスピ―ス矯正)の治療期間はどのくらいかかりますか?

A. 平均的には1〜3年程度です。

事前にコンピューター上で治療の流れをシミュレーションすることで、効率的な歯の移動が可能です。

従来の矯正治療と同程度、またはやや短くなるケースもあります。治療期間は、歯並びの状態や装着時間などによって個人差があります。

Q. 抜歯が必要になることはありますか?

A. 歯を抜かずに治療できる場合も多いですが、症例によっては抜歯が必要になることがあります。

歯の大きさや顎のスペース、噛み合わせの状態によって判断されます。
必要な場合には、治療方針をわかりやすくご説明し、患者さまの同意を得たうえで進めていきます。

Q. 1日どれくらいマウスピース(インビザライン)を装着する必要がありますか?

A. 基本的には1日20時間以上の装着が推奨されています。

お食事や歯みがき以外の時間は、できるだけ装着を継続してください。
装着時間が不足すると、歯の動きにズレが生じ、治療期間が延びたり計画通りに進まない原因となります。

Q. マウスピース(インビザライン)のお手入れ方法は?

A. 毎回取り外した際は、流水で軽く洗い流してください。

❌高温のお湯(40℃以上)は変形の原因となるため避けてください。

✅より衛生的に保つには、専用の洗浄剤(例:リテーナーブライト)の使用がおすすめです。
毎日の丁寧なケアが清潔な治療環境につながります。

Q. 虫歯がありますが、矯正治療は受けられますか?

A. 虫歯がある場合は、まず治療を優先します。

矯正治療を始める前に、虫歯や歯周病などの一般治療を済ませる必要があります。

また、治療中に新たな虫歯が見つかった場合も、進行状況に応じて対応いたします。

定期的な検診で口腔内の健康を維持しましょう。

Q. 矯正治療は何歳から始めるのがよいですか?

A. 全ての患者様に個人差があるため、適切な矯正治療のタイミングは患者様によって変わります。

✅6〜7歳頃に一度、歯並びや噛み合わせのチェックを受けるのが理想的です。

✅5歳以下での矯正は基本的に推奨していませんが、前歯が永久歯に生え変わる時期には、将来的な不正咬合の予防や早期対策がしやすくなります。川越ワイズ歯科・矯正歯科では、お子さまの状態に合わせたタイミングをご提案いたします。

Q. 大人でも矯正はできますか?

A. 年齢を問わず、歯ぐきや歯の健康状態が良好であれば矯正治療は可能です。

60代以降の方でも、見た目や咀嚼機能の改善を目的として矯正を受けている方は多くいらっしゃいます。

❗ただし、以下のようなケースでは慎重な治療計画が必要です:

✔歯を失っている本数が多い

✔歯周病が進行している

これらの場合は、インプラントや補綴治療との併用や、歯周病治療を優先して行うことがあります。

Q. 矯正治療中の食事に制限はありますか?

A.特別な制限はほとんどありません。

✅インビザライン(マウスピース矯正)の注意点:

✔取り外しがいつでも可能なため、制限はほとんどなし
⚠️装着中は基本的に水以外の飲食は避けてください。糖分のある飲み物は虫歯の原因になることがあります。

 

✅ワイヤー矯正の場合の注意点:

❌硬い食べ物(種入り梅干し、おせんべいなど)は装置が壊れる恐れあり

❌粘着性のあるもの(キャラメル・ガムなど)は装置に絡みやすいため避ける

⚠️食物繊維の多い野菜は装置に挟まりやすいため、歯磨きをしっかり行いましょう

 

✅痛みがあるときの工夫:

装置の調整直後などは噛む際に痛みを感じることがあります
その際は、ヨーグルト・スープ・おかゆなどやわらかい食事を選ぶと快適です

未承認医療機器の使用について

川越ワイズ歯科・矯正歯科で提供している マウスピース型矯正装置(インビザライン) は、日本国内において医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認医療機器 です。

インビザラインについて

  • インビザラインは、米国アライン・テクノロジー社が開発した矯正治療システム であり、日本国内では インビザライン・ジャパン社を通じて提供 されています。
  • 1998年に米国食品医薬品局(FDA)により医療機器として認証 を受け、世界各国で使用されています。
  • 日本国内においても、薬機法の承認を受けたマウスピース型矯正装置は複数存在 します。

医薬品副作用被害救済制度の適用について

インビザラインは 日本の薬機法に基づく承認を受けていないため、「医薬品副作用被害救済制度」の対象外 となります。そのため、治療をご検討の際は、医師の説明を十分にご理解いただいた上でのご判断をお願いいたします。

Contact

川越市的場の「地域のかかりつけ医」として
スタッフ一同、心の通った会話と
適切な治療をご提供しています。

【 診療科目 】
予防治療・一般歯科・矯正歯科・親知らず抜歯
入れ歯・審美治療・インプラント治療