歯周病の大きな問題点は、初期段階でほとんど痛みや違和感を伴わないことです。
- 歯肉炎期:歯肉が赤く腫れる、歯磨き時にごくわずかな出血を感じる程度。
- 軽度歯周炎:口臭の悪化や歯肉の軽い退縮、冷たい水がしみる場合もあるが、日常生活に大きな支障を来すレベルではない。
これらは「歯磨きが強すぎたのかな」「なんとなく口臭が気になるけど…」と見過ごしてしまいがちです。しかし、歯肉炎を放置すると確実に「ポケットの深さ増大→歯槽骨吸収→歯の動揺」という病的プロセスは進行します。一度失われた歯周組織は、歯周基本治療や再生療法である程度は回復させることが可能ですが、天然歯の完全な復元は困難です。
川越ワイズ歯科・矯正歯科では、痛みが出る前の小さなサインを拾い上げるために、次のような取り組みを行っています。
- 拡大鏡・マイクロスコープによる歯肉縁の微細観察
- 歯周ポケット探針による深さ測定(プローブ測定)
- 位相差顕微鏡での細菌ライブ解析
こうした精密検査を定期的に受けていただくことで、“静かな病気”を確実にキャッチし、患者様自身の気づかない歯周病進行を防ぎます。