8月8日は歯並びの日|子どもの歯列を家庭で見るチェックポイント

「うちの子の前歯、少しガタガタしているような気がする…」
お子さんの口元を見て、ふとそんな不安がよぎったことはありませんか。かといって、これが様子を見ていいものなのか、相談したほうがいいものなのか、判断に迷いますよね。
実は8月8日は「歯並びの日」。8(は)・8(は)という語呂合わせから、日本臨床矯正歯科医会が歯並びやかみ合わせの大切さを考える日として制定しました。せっかくの機会ですから、この記事ではご家庭でできる歯並びのチェックポイントを、歯科医師の視点でわかりやすくお伝えします。
歯並びは「見た目」だけの問題ではありません
歯並びと聞くと、どうしても見た目の印象に目が向きがちです。けれども私たち歯科医師が気にしているのは、それだけではありません。
歯が重なり合っている部分は歯ブラシの毛先が届きにくく、むし歯や歯ぐきの炎症が起こりやすくなる傾向があります。また、かみ合わせのバランスが崩れていると、食べ物をしっかりかみ砕きにくかったり、特定の歯にばかり力がかかったりすることもあります。発音のしづらさにつながるケースもあります。
お子さんのあごの骨は成長の途中にあります。そのため、成長の力を利用できる時期と、そうでない時期があります。だからこそ、保護者の方が早い段階で「ちょっと気になるな」と気づくことに、大きな意味があるのです。
ご家庭でできる歯並びチェックポイント
特別な道具は必要ありません。明るい場所で、お子さんと向かい合って口元を見せてもらいましょう。「歯並びの日だから、ちょっと見せて」と声をかけると、ゲーム感覚で協力してくれることも多いですよ。
1. 前歯のならびを正面から見る
- 前歯が重なったり、ねじれたりしていないか
- 歯と歯のあいだに大きなすき間が空いていないか
- 上下の歯の真ん中(正中)が大きくずれていないか
なお、乳歯の時期に前歯にすき間があるのは、これから生えてくる永久歯のためのスペースとして自然な状態であることも多いものです。すき間がまったくない場合のほうが、永久歯が並びきらない可能性を考えることがあります。
2. かみ合わせを横から確認する
軽くかんだ状態で、横から口元を見てみましょう。
- 上の前歯が下の前歯を大きく覆い隠していないか(深いかみ合わせ)
- 逆に、下の前歯が上より前に出ていないか(反対のかみ合わせ)
- 奥歯をかんでも前歯が閉じずにすき間が残らないか
3. お口まわりのクセや習慣を見る
歯並びは、日々の何気ないクセの影響を受けることがあります。次のような様子はないでしょうか。
- ふだんから口がぽかんと開いている
- 指しゃぶりが続いている
- 舌で前歯を押すクセがある
- いつも同じ側でばかりかんでいる
- いびきや口呼吸が気になる
4. 歯の生えかわりの様子
永久歯が乳歯の内側や外側から生えてきている、抜けた場所になかなか永久歯が出てこない、左右で生えかわりの進み方が大きく違う。こうした点も、確認しておきたいポイントです。
気になるサインがあったときの考え方
チェックして気になる点があっても、あわてる必要はありません。成長の途中では、一時的に歯並びが乱れて見える時期があるからです。前歯が生えかわる時期に一時的にすき間や傾きが出て、その後自然に整っていくこともあります。
一方で、反対のかみ合わせや、あごの成長そのものに関わる状態などは、早めに把握しておくことで選べる対応の幅が広がる場合があります。
ご家庭でのチェックは「気づくきっかけ」としてとても有効ですが、あごの骨の成長や、まだ生えていない永久歯の位置までは目で見て判断できません。そこはレントゲンなどを用いた診察が必要な領域です。判断に迷ったときは、ひとりで抱え込まずに歯科医院を頼ってください。
まとめ
8月8日の歯並びの日は、お子さんの口元をあらためて見つめ直すよい機会です。前歯のならび、かみ合わせ、お口まわりのクセ、生えかわりの様子。この4つを見るだけでも、気づけることはたくさんあります。
そして大切なのは、気になったことをそのままにしないこと。定期的なむし歯予防のチェックとあわせて歯並びも見ていくことで、お子さんの成長に合わせた見守り方が見えてきます。
川越ワイズ歯科・矯正歯科では、予防歯科と小児歯科を大切にしながら、お子さんの歯並びについてのご相談もお受けしています。「治療するかどうかはまだ決めていないけれど、一度見てほしい」という段階でも構いません。気になるサインがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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