七五三の写真の前に|子どもの前歯の生えかわりと歯並びチェック

「そろそろ七五三の写真を撮るのに、前歯がグラグラしてる…」「スタジオで笑った顔、歯並びが気になるかも」。この時期、そんなご相談をいただくことが増えます。
記念写真は一生残るもの。だからこそ、お子さんの口元が気になるお気持ちはとてもよく分かります。でも実は、生えかわりの時期の歯並びは、大人の歯並びとは見え方の基準そのものが違うんです。
今日は、七五三を迎える3〜7歳のお子さんの前歯について、保護者の方に知っておいてほしいことをお話しします。
生えかわり期の前歯は「ガタガタして見える」のが自然なこともあります
乳歯から永久歯への生えかわりは、だいたい6歳前後から始まります。最初に抜けるのは下の前歯、次いで上の前歯というお子さんが多いですが、個人差は大きく、5歳で始まる子も8歳近くになる子もいます。
このとき保護者の方が驚かれやすいのが、生えてきたばかりの永久歯の見た目です。
- 乳歯より明らかに大きく、黄色みがかって見える
- 少し斜めに傾いて出てくる
- 前歯の真ん中にすき間が空く
- ギザギザした縁(切縁結節)がある
これらの多くは、生えかわり期によく見られる一時的な状態です。永久歯は乳歯より一回り大きいため、生えそろう過程で窮屈に見えたり、逆に横の歯がまだ乳歯のためにすき間が目立ったりします。真ん中のすき間も、両隣の歯が生えてくる力で自然に閉じていくケースが少なくありません。
つまり、写真でちょっと気になる前歯が、そのまま大人の歯並びになるわけではないということです。まずはそこで一安心していただければと思います。
それでも気にかけておきたいサイン
一方で、早めに歯科医院で確認しておいた方がよい状態もあります。ご家庭で鏡を見ながら、お子さんと一緒にチェックしてみてください。
チェックしたいポイント
- 乳歯が抜けていないのに、その後ろから永久歯が生えてきている
- 上の前歯が下の前歯より内側に入っている(受け口のような噛み合わせ)
- 前歯を噛み合わせたとき、上下にすき間が空いて閉じない
- 左右で生えかわりの時期が半年以上ずれている
- 乳歯が抜けてから半年以上、永久歯が出てこない
- 口がいつも開いている、食事中にくちゃくちゃ音がする
特に1つ目は「二重歯列」と呼ばれる状態で、下の前歯でよく見られます。顎のスペースと歯の大きさのバランスに関わることがあるため、一度ご相談いただくと安心です。また、受け口傾向の噛み合わせは、顎の成長段階で対応を検討することがあります。
生えかわり期こそ、むし歯ケアの正念場
歯並びと同じくらい大切なのが、この時期のむし歯予防です。生えたての永久歯はエナメル質が十分に成熟しておらず、むし歯に対する抵抗力が弱い状態にあります。
さらに、グラグラする乳歯の周りは痛がって磨きにくく、歯ブラシが届きにくい「段差」ができます。生えかけの奥歯(6歳臼歯)も背が低く、手前の歯の陰に隠れて磨き残しが起きやすい場所です。
- グラグラの歯は無理に避けず、毛先をそっと当てて磨く
- 生えかけの奥歯は、歯ブラシを横から入れて毛先を当てる
- 小学校低学年までは、夜だけでも仕上げ磨きを続ける
- フッ化物配合の歯みがき剤を年齢に合った量で使う
歯科医院では、お子さんの成長に合わせたフッ化物塗布や、奥歯の溝を樹脂で埋めるシーラントといった予防処置もご提案できます。
まとめ|七五三は、お口を見直すよいきっかけに
生えかわり期の前歯は、ガタガタしたりすき間が空いたりして見えることが多く、その多くは成長の過程で変化していきます。写真の出来を心配しすぎる必要はありません。
ただし、受け口傾向、乳歯の後ろから生える永久歯、左右差の大きい生えかわりなどは、早めに状態を把握しておくことで選択肢が広がる場合があります。矯正が必要かどうかの判断も含め、まずは「今どういう段階にいるのか」を知ることが大切です。
川越ワイズ歯科・矯正歯科(的場駅)では、お子さんの生えかわりの様子や噛み合わせを確認しながら、予防ケアと歯並びの両面からご相談をお受けしています。七五三という節目に、お子さんのお口の成長を一緒に見守らせていただけたら嬉しいです。気になることがあれば、どうぞお気軽にお声がけください。
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